武礼堂とは

武礼堂とは……?
(なるべく誠実に答えたいのですが、いいかげん中年なもんで記憶の前後が曖昧な部分があります。ご了承ください)

  • Q.何をしている連中なの?

漫画とゲームを作って売るのが仕事の六人組です。みんな専門職が違うので、お互い助け合ってチームを組んでいます。六人組のパーティって、ウィザードリィみたいですね。もう10年くらいはこんな感じでやってます。2008年に株式会社化し、法律的には株式会社ハマムラという名前でやってます。銀行で笑われます(笑)

  • Q.誰がいるの?

一番最初にコンビを組んでいたのは、浜村と村正。二人が熊本の高校生のころ、近所の画材屋でエニックスの領収証を切ってたデカい兄ちゃんが村正で、それを見て「お前ナニモノなんだよ」とツッコミを入れたのが浜村です。
その時は村正武礼堂(むらまさぶれいど)というウィザードリイのネタ満載の事務所だったんですが、翻訳家のチャンさんと知り合ったあと、省略して武礼堂と呼ばれるようになりました。
そのあとプログラマーの安川が入り、音楽家の神谷が入り、能登っちと運命的な出会いを果たし(笑)、新人の千葉君が加入して六人になります。

  • Q.何してたの?

一番最初は、村正の漫画を面白くしようと、浜村が原作を書いたり、ラジオドラマ作ったりしていました。まあ半分以上アマチュアの状態だったと言っていいでしょう。神谷と浜村は実の兄弟なので、学生時代は一緒に製作もしてました。でも大学時代に遊んでばっかりで、浜村は安川と長崎で出会い、web製作などを一緒にやりながら「いつかビッグになりてーなあ」とヤンキーみたいなことを言ってました。
村正は東京で「伝説のオウガバトル」「アレサ」とかのゲーム漫画を少年誌に書いていました。この頃は”村正らいと”ってペンネームだったので、覚えてる人はよほどの漫画ファンだと言っていいでしょう(笑)
そんなとき、村正が韓国の翻訳家、張綜哲さん(通称チャンさん)の紹介で韓国の格闘ゲーム「HEART BREAKERS」というタイトルのキャラデザをやることになり、向こうに渡って仕事することになります。そこで浜村も大学を追い出されて辞めて、韓国についていくことになります。そこでいろいろあって、チャンさんを代表にして武礼堂、というユニットで仕事していくことになるのです。

  • Q.チャンさんって?

日本と韓国を行き来する韓国人翻訳家で、アスキー、エンターブレインを中心に韓国文化を日本に紹介してきた第一人者です。「アイランド」(エンターブレイン)「新暗行御吏」(小学館)「黒神」(スクウェアエニックス)などなど、日本に入ってくる韓国漫画はかなりの数を彼が翻訳しています。
またライターとしてLogin誌、TechWin誌などで韓国のゲーム、PC事情を知らせる記事をたくさん書いていて、色んな漫画にもガイドとして登場したりします。僕らも韓国の仕事が多くて、初期の武礼堂は彼の力でやってこれたと言えるでしょう。
今は別の道を歩んでいて、相変わらず韓国の漫画を日本に紹介して、知る人ぞ知る業界の重要人物として暗躍しています(笑)

  • Q.エロマンガはなんで書いてるの?

村正は韓国のゲームの仕事をやりながら、日本でも漫画を書こうと模索してました。でもいろいろ事情があって(出版不況だったし)、韓国で連載してみたり、コミックノーラ(学研)、コミックガンマ(竹書房)といった雑誌で載せてもらったりしてましたが、まとまった作品を発表できずにいました。そんなときヒット出版社刊の「コミック阿うん」という雑誌でお世話になって、「ぽにぃている」「放課後セブン」といった漫画を書かせてもらうことができました。その後、コミックガンマ時代の担当さまから思い出してもらって、「DOKIッ!」誌(竹書房)で「ナースなふりして」「ももいろ女医ごっこ」といったエロマンガも発表させてもらっています。

  • Q.ゲームはなんで作ってるの?

ゲームが嫌いな人なんてこの世にはいませんが、武礼堂の人間はみなゲームが大好きです。でもゲームを作るのは職人的な技術が必要で、誰でも作れるわけではありません。1999年当時、チャンさんの紹介でテックジャイアン誌に出会い、付録CD-ROMのコンテンツ製作を頼まれました。そこで浜村と安川はフラッシュでラジオドラマを作ることにしていつかゲームが作りたいなあ、と言っていたわけです。
このラジオドラマ「えろぶ」は村正が絵を描いて、神谷が音楽を書いて、浜村がシナリオを書いて、という武礼堂スタイルが最初に世に出た作品です。人気もけっこうあって、続編や新作も含めて、二十作以上のラジオドラマを製作しました。
そこでテックジャイアン編集部から、シューティングゲーム作れない?とオファーを受けたわけですが、ゲームを作るには(以下略)というわけで、アテはまったくありませんでした。
そんなとき、運命の一日が起こります(笑)
端的に言うと、浜村が火事を出して、神谷が死にかけて、能登っちが助けにきて、僕が警察に連れて行かれて、というわけです。ワケわかりませんが、あれは一生の想い出です。二度と火事はゴメンですが。
アパートの部屋から煙が出て、浜村が非常ベルを押したとたん、隣の部屋に住んでいた能登っちが鉄ヘルメットに水をくんで助けに来てくれました。この緑色の王子様は、なんとディスクシステム時代からゲームを作り続けてる腕利きのクリエーターだったのです。
そして迷惑をかけた本人の浜村が、一緒にゲーム作らない、と声をかけるという……今思い出してもかなり赤面ものの、死んだ方がいいんじゃねーの?という感じの出会いでした。
ここから武礼堂はゲームを大事な生業にしていきます。

  • Q.能登っちって?

プレイステーションソフト「鈍色の攻防」(シャングリラ)「パンツァーフロント」(エンターブレイン)といった戦車ゲームが代表作のクリエーターです。本人的にはシナリオもデザインもやった鈍色のほうが、メインプログラマー専業だったパンフロよりも気に入っているようです。若くから業界にいるので、かなり旧いゲーム事情にも詳しいですが、本人曰く「関係者が存命のうちは話せない」とのこと。シャイで誤解されやすいので、あまり人前には出ませんが、村正の日記漫画「ハイブロウ男爵」ではずいぶんなキャラ付けをされてます(笑)
携帯電話ゲームの「アドバンスド大戦略」シリーズのゲームデザインやシナリオをもう何年も続けていて、プラモや歴史などに造形が深く、洋ゲーや映画にも詳しい正統派のオタクです。最近は新作ゲームを製作しながら、紙で作る精密模型「カードモデル」を日本に普及させようと、新作模型を設計したり、アグレッシブな活動をしています。

  • Q.エロゲーは?

テックジャイアン誌の紹介で、HOBIBOX社を紹介してもらい、「えろぼーん」というADVを発売したのが最初です。キャラは村正みかど、シナリオは浜村、音楽は神谷、プログラムは安川、という布陣で好き勝手に作らせてもらいました。セールスはさんざんで、HOBIBOX社の人と会うのはいまでも気が引けます(笑)
このとき安川が制作したADVプログラムを改良し続けて、今でも使用しています。マウスのホイールでメッセージをロールバックして、そこから続きをプレイできる「ロールバック実行機能」は遊びやすく、スクリプトのデバッグが簡単という身内向けのメリットもあって、どんどんADVの製作を引き受けるようになっていきます。
「EVE Windows版」(C’s ware)にオマケでついてくるPC98版を移植したりしていたのもこのころです。

  • Q.タイトルリストとかないの?

市販された美少女ゲームの中には、相手先ブランドで製作を行ったものも多く、武礼堂で整理はあまりしてきませんでした。また大人の事情で柏党というブランドでダウンロード販売された「玻璃の中の蛍」「くいっくCLICK!」といったゲームもあります。このあたり、テックジャイアン誌でやっていた連載コンテンツ「でびりばりぃ」「陽光の学園」などと前後関係がごっちゃになっていて、どうやって製作していたかは正直思い出せません(笑)
またTOPというブランドから「萌えろダウンヒルナイト2」「萌えろダウンヒルナイトBLAZE」といったパッケージソフトの製作を行いました。ムービーやポリゴンを再生できるADVプログラムを開発し、これも武礼堂の財産となります。
また韓国CDPA社と提携して、韓国語で開発して日本語で発売できるADVプログラムを開発し、「季節の花嫁」「シルエット」(CDPA)といったタイトルにも関わりました。
その後、このADVプログラムを同人ゲーム製作に供給し、Shininstar、メルキュールなどのブランドで使用されています。そして韓国語版の経験を生かして英語を含む他言語版プログラムを製作し、BLADEエンジンとしてアメリカで公開されています。

  • Q.武礼堂って検索すると音楽がよくヒットするんだけど

神谷勇は武礼堂の音楽を一人で作り続けてきたアーティストです。ゲーム作りとか経理とか何でもやらされてますが、本業の音楽では他社ゲームの音楽製作をいくつか手がけています。
「巫」「.Fuck」「不幸な神」「姉恋模様」「相姦遊戯」(BlackRainbow)や「断罪のマリア キャラクターソングコレクション」「絶対迷宮グリム」(花梨エンターテイメント)など、けっこう多くの音楽を発表しています。

  • Q.これからはどうするの?

村正は「レッする!アイドル」(キルタイムコミュニケーション)の連載が終わって、新作「レッするTUG」がスタートしています。安川はまだ話しちゃいけない大型ゲームのプログラム、神谷は音楽をいろいろ。能登は新作ゲームを鋭意制作中。千葉はエロゲーのシナリオをバリバリ。浜村は遊んでます(笑)

  • Q.お仕事募集してる?

1.武礼堂に参加したい、という意味なら、お友達から始めましょう(笑)
2.武礼堂に依頼したい、という意味なら、いつでも募集しています。メール一本もらえれば、とりあえずどんな話でも聞かせていただきます。今まで色んな仕事をしてきましたので、たいていのことはやれますし、無理っぽくても有能な友人たちを紹介できます。

  • Q.何か忘れてない?

いっぱいあります。まず千葉君を紹介するの忘れてました(笑)
千葉君は「萌えろダウンヒルナイト2」から武礼堂の企画に参加したシナリオライターです。特技はドラゴンボール。ネイルの戦闘力なんか即答です(意味不明)
あと、「BLOOD RAYNE」(エレクトロニックアーツ)の日本版漫画を描いたり、TECHWin誌で「韓国電気事情」の漫画を描いたり、ビデオ作ったり、韓国オンラインゲームのコンサルタントやったり、ゲームちょっと作ったり、とにかく細々といろいろやってます。まだきっと忘れてると思います。関係者の皆様、悪気はありませんので、どうかお許しくださいませ。

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